そば屋の食器選び【入門編】

飲食店の開業を考えている人にとって、食器選びは、作りたいお店をイメージできる楽しい作業である反面、実際の使い勝手などわからない部分も多く、難しい作業でもあると思います。特にそば屋さんは、独特な食器も多く、選び方がわからないという声もよく聞きます。今回は、そば屋さんならではの食器を中心に、選び方のポイントを紹介します。

ざるそばの器について

そば皿の種類は、木製、陶器製、メラミン(樹脂)製があります。一人用には、20㎝~24㎝の大きさのお皿がちょうどいいです。

木製

曲げわっぱや竹細工など木製のそば皿は、木の自然なぬくもりが感じられるのがいいですよね。素朴ですが贅沢な感じがするのもメリットです。しかし手入れが大変なことがデメリット。木は、水を吸いやすいので、洗った後に水分が残っていたり、湿度の高いところに保管すると、カビが発生しやすくなります。しっかり乾かすことが大切です。

陶器製

陶器製は、テンポスでは麵皿と呼んでいますが、パスタやカレーなど他の料理などを盛り付けることもできるので、便利です。そして、ざるそば用には竹簀を引いて使用します。竹簀にも、木製とメラミン製があります。

メラミン(樹脂)製

メラミン(樹脂)製は、軽くて持ちやすく皿が薄いものが多いので、重ねて収納しやすいです。食器洗浄機にかけられる素材も多く、洗った後は乾きやすいのでお手入れも楽です。竹編み風のメラミン食器もあり、このようなお皿を使うと雰囲気が出ますね。

そば猪口について

そば猪口は、直径5~8㎝程度、高さ6㎝~7㎝ほどです。木製、陶器、メラミン(樹脂)製があります。そば皿に合わせて選びましょう。

最近ではフリーカップとして売られているものもあり、昔ながらの藍色やシンプルな物、かわいい柄なども増えてきています。こうしたそば猪口は、お茶やコーヒーなどのドリンクを入れたり、アイスやプリンなどデザートを入れたりと使い方が豊富です。

湯桶(ゆとう)について

そば湯をいれる湯桶は、そば屋になくてはならない道具の一つです。外側は朱色か黒色ですが、内側は朱色が一般的です。形は、円形の丸湯桶と角型の角湯桶があります。

湯桶はもともと上流階級の婦人が 化粧用の湯を入れる器として用いていたもので、江戸時代には酒器にも使われていたそうです。また茶懐石では、最後に一口残しておいた飯椀のご飯を漬物で湯漬けにするのですが、このときご飯にかける焦がし湯を入れる器としても、この湯桶が使われます。

そば湯の魅力

そば湯を飲む習慣は信州から始まったと言われています。信州では昔から胃腸の調子が悪い時にそば湯が効くと言われ、胃腸薬の代わりに飲まれていました。それを聞いた江戸っ子が江戸に広めたところ大流行し、関東地方に広まって、現代まで続いています。

そば湯の味は、お店によって違いますが”そば湯を飲むだけでお店の腕がわかる”と言われるぐらい味の差はあるようです。

そば湯のとろみは、そばの栄養成分が溶け出したもの。つまり、そば湯までいたただいて初めてそば粉の栄養を全部とれるのです。そばつゆで割って飲むと塩分が高くなるので、健康を気にする方は、そのままストレートで飲む事をお勧めします。

その他の食器について

そばをおいしく食べるには薬味がかかせません。そば猪口とお揃いの薬味皿や仕切り皿の用意も必要です。木製、メラミン(樹脂)製がありますが、そば皿に合わせて選びましょう。

そばといえば、そばせいろもあります。四角い形のせいろや丸い形のせいろなど、たくさん種類があります。黒色や朱色のもの、銀色がかったものなどカラーバリエーションもあります。お店の雰囲気に合わせて、せいろ、お椀、小鉢、お盆などを選んでみてください。

他にも、紹介しきれないほどたくさんの商品がありますが、テンポスでは多数カタログを取り揃えておりますので、ぜひ一度お越しください。