カトラリーとは、食卓で使うナイフ、フォーク、スプーンなどの総称。つまり、料理をおいしく食べるための道具のことです。カトラリーの良し悪しは、お店の料理の味を左右するほどの重要性を持ちます。ところが、カタログなどで適当に選んでしまっているオーナー様も多いのではないでしょうか? 一度買うと、数年使い続けることが多いですから、慎重に選んでほしいと思います。今回は、そんなカトラリーの選び方を解説いたします。
いいカトラリーとは?
料理を美味しくしてくれるのが、いいカトラリーです。だから、口当たりの良さや持ちやすさは大切。そして、できるだけ金属臭、金属味を感じないものを選びたい。
このあたりにこだわると、やはり安価な市販品でなく、業務用に作られたカトラリーを選ぶべきだと言う結論になります。できれば店頭で実際に確かめて買うのが理想です。テンポスにはさまざまな種類のスプーン、フォーク、ナイフを揃えてありますので、ぜひ来店して、見て触ってください。
日本人にちょうどいいサイズとは?
たとえばフォークで言うと、一番大きいサイズは、メーカーによって呼び方が異なるのですが、「テーブルフォーク」もしくは「ディナーフォーク」です。その次に大きいサイズが「デザートフォーク」。欧米の人よりも口も手も小さい日本人には、このデザートのサイズがちょうどいいと言われます。デザートという名前ですが、デザートに限らず、メイン料理にもサラダなどのサイドディッシュにも万能に使えるサイズです。
このサイズでナイフもスプーンも揃えることをおすすめします。コース料理を出すことのない洋食店や居酒屋、カフェなどは、最低限、デザートスプーン、デザートフォーク、デザートナイフ、ティースプーン、ケーキフォークの5種類を揃えておけば、ほぼ大丈夫でしょう。ただ、同じブランド、同じシリーズですべてのカトラリーを揃えた方が、統一感があって見栄えはいいです。
どのくらいの数を用意すべきか?
基本的には、他の食器と同様、席数と回転数から計算すればいいので、10席で2回転する店なら10×2=20個が最低限必要な数ですが、カトラリーの場合は、途中で新しいものに取り換えることもありますので、その倍ぐらいは揃えておいた方がいいと思います。お客様が使うだけでなく、厨房内でも使う場合もありますので、「余るくらいの数を考えておいて吉」なのです。
カトラリーレストでおしゃれ度をグレードアップ
あると便利なのがカトラリーレスト(ナイフレスト)です。その名の通り、ナイフやフォークを休ませる場所。ナイフやフォークだけでなく、お箸やレンゲを置くこともできるので、洋食系の店以外で、箸置き代わりに洒落たデザインのカトラリーレフトを揃える店も増えています。最近は犬や猫の形をしたものや、木製のものなどさまざまな商品があります。細かいところでのこだわりは、意外とお客様の印象に残りやすいものです。遊び心のあるテーブルを演出してみてください。