フライパンの選び方

調理には欠かすことのできない調理道具の代表、フライパン。テンポスにも全店在庫しており、よく売れている商品分類です。しかし、「種類が多くて選べない・・・」「とりあえず安いのでいいや・・・」など選定の際にとりあえずの気持ちで選んではないでしょうか?フライパンにも選び方がもちろんあります。本記事ではそちらを解説させていただきます。

材質で選ぶ

価格が安い熱伝導が良い「アルミ」

アルミ製フライパンは、銀色で、料理番組でシェフがサロンからぶら下がる鍋つかみで柄を持って調理している、あの!カッコいいフライパンです。

特徴はなんといっても熱伝導が良いです。ステンレスの13倍と言われています。そのためソース作りの水分調理やワインや料理酒を入れたときのアルコール飛ばしも簡単です。また、テフロンや鉄のフライパンと違い、内側が銀色なのでソースを作る際、色味が分かりやすいのも魅力のひとつです。パスタのような水分の多い料理に適しているので、イタリアンのお店のお客様に多くご購入いただいています。

ただし油なじみが良いフライパンではないので、食材がひっつきやすく炒め物や、焼き物調理にはあまり向いていませんのでご注意ください。

価格が安く、種類も多いためお求めやすい材質のフライパンです。テンポス店舗にも在庫が数種類ございます。

扱いは大変だけど耐久性が高い「鉄製フライパン」

鉄製フライパンは、黒くて、ジブリ作品の料理シーンには必ずと言っていいほど出てくるあの味のあるフライパンです。中華屋さんで料理長が大きく振っているあのお鍋も鉄製です。

あの火力に耐えられるのが、鉄製の大きな特徴です。食材を乗せてそのままオーブンに入れられるタイプのものもあります。よく、表面を焼いたハンバーグをのせてオーブンに入れている光景を目にします。

「煮る・蒸す」などの水分を多く使う調理には向いていませんが、「炒める・焼く・揚げる」と言う調理にはもってこいNO.1と言っても過言ではありません。

しかし、お手入れには少し気を遣います。

初めて使用する際の下準備や、使用後の空焚きが必要です。使い始めは焦げ付きやすい面もありますが、育てるフライパンとも言われる鉄フライパンは使い込むほどに油がなじみ、焦げ付きにくくなります。とても丈夫で、傷にも強いのが鉄フライパンです。

テンポスで取り扱う、「MTIブルーイング鉄フライパン」は防錆の為、表面に青く薄い酸化皮膜を形成させる特殊な熱処理で使用前の皮膜を焼き切る処理が不要です。

錆びづらい「ステンレスのフライパン」

その名の通り錆びづらいことに定評のある材質のステンレスタイプのフライパン。

長所はお手入れが簡単なこと。焦げは付きやすいですが、汚れは落としやすいです。また保温性が高く、耐久性も高いです。しかし熱伝導が悪く温まりづらいので焼きムラが出やすいですね。

抜群の熱伝導性が売りの「銅フライパン」

銅は熱伝導が高く、その熱伝導性がもたらす熱の対流の循環は食材のうまみを均一にいきわたらせ、グザイをまろやかに仕上げます。煮込み料理などに最適です

注意点としては、衝撃に弱いこと。高火力での使用はおすすめできません。また食材の長時間放置や水分付着で錆びが発生しますのでご注意を。

超軽量な「チタン フライパン」

金属の中でもトップに君臨する素材のチタン。超が付くほどの軽量性で銅の半分ほどの重さです。耐久性が高く、特に硬度に優れています。また錆びへの耐性もあり、海水中の腐食性はステンレスにも勝るほどです。デメリットは、金額が高いこと、熱のあわりが少し遅いことです(加熱部分はすぐに暑くなります)。

食材がくっつきづらく、焦げ付きづらい「フッ素加工」

フライパンの内部に特殊加工をしてあるものを「フッ素加工」と呼びます。

テフロン加工やマーブル加工やダイヤモンド加工などさまざま聞いたことがあるかもしれませんが、すべてフッ素加工にあたります。過去の種類は大きく3つです。

  • テフロン加工

フッ素樹脂によるコーティングを施したものです。

水や油を弾くので、汚れ落しが簡単。

欠点→高温に弱い 

  • ダイヤモンド加工

フッ素樹脂に人口のダイヤモンドを混ぜ込んでコーティングを施したものです。

テフロンより加工が剥がれにくい。

欠点→高温に弱い。

  • マーブル加工

フッ素樹脂に大理石の粉を混ぜ込んでコーティングを施したものです。

テフロンより加工が剥がれにくい。

欠点→高温に弱い

上記加工製品の特徴は、なんと言っても食材がくっつきづらく、焦げ付きづらいこと。そして調理時の油が少量で済むことです。ダイヤモンドも大理石も本来は、値の張る高級品ですが砕いて粉々にすることで、身近な製品とのコラボが生まれますね。元々が高価で価値のあるものなので、粉々にしても素材の力は健在です欠点として一貫しているのが「熱に弱いこと」です。

↑フッ素加工(マーブル加工)
↑フッ素加工

 

フッ素加工フライパンを使用するときの注意点

フッ素加工のフライパンを使うときは次の4点に注意しましょう。

・予熱を1分以内に抑える

・空焚き厳禁。強火での使用は可能だがフライパンの寿命を縮める

・金属たわしやヘラなどで傷をつけないこと。

・週一でのメンテナンスが必要。(水を入れ中火で少し沸騰させることで表面の凹凸劣化を防ぎます。)

サイズで選ぶ

一般的なフライパンの大きさのラインナップは小さいもので16cm、大きなものですと45cmほどです。様々な料理を作るという方は数種類のサイズや形状のものを持つのがおすすめです。

大きさについて

・16cm~20cm

フライパン界の中では小さいサイズにあたります。少量の料理をするのに非常に適しています。

・24cm~30cm

オーソドックスサイズです。テンポスでは26cmのサイズがよく売れています。調理をする上で一番使うことになるサイズではないでしょうか。一本は必ず持っておきたいですね。

・32cm以上

 ヘビー級です。大きな肉や魚などを一気に調理したい方にお勧めです。大きすぎてコンロを塞ぐ、収納スペースに入らないなどには注意です。

深さについて

・浅型

フライパン特有の底の広さ、すなわち調理面積を存分に生かせます。重ねたくない料理をする際に便利です。

・深型

調理面積を減らす代わりに、深さを得ました。食材などが飛び散りづらくなったためチャーハンなどの炒め物を作るのは勿論、少し汁気が多い料理もしやすくなっております。

まとめ

お料理によって違ってくるフライパン選び。サイズや必要数も、店舗の大きさによって変わってきます。

厨房の主役、熱機や冷機に隠れてしまいがちな調理器具ですが、フライパンがなければお料理は作れませんね。お買い替えや、新たなアイテムの導入には、是非テンポスにご相談ください。

どんな調理小物でもメーカーカタログから探し出し、お客様のお求めの一品をお探しいたします。

また、お客様のお声も是非お聞かせください!

「うちはこんな料理にこんなフライパンを使っているよ!」

「こんな使い方をしたら、失敗しちゃったよ~」

などなど、お話聞かせて頂けたら嬉しいです!!

ご来店お待ちしております。