中古厨房機器を使うメリットとデメリット

今回は、居酒屋をオープンする際に必要な厨房機器は何か? どのくらいの予算、数量、納期などがかかるのか? という質問に答えたいと思います。

これから開業を考えている方、新店を予定している方はぜひ読んでください。

中古厨房機器のメリットとデメリット

テンポスには、さまざまな厨房機器が店頭に並んでいます。実際に手に取り、形、大きさ、感触を確かめながらお選びいただくことができます。店頭に並んでいない商品はカタログから探して取り寄せることもできます。

店頭で、新品と中古品、両方を取り扱っていますので、中古品も現物を確認して購入できます。それぞれのメリット、デメリットを考えて、新品と中古品をうまく取り混ぜれば、予算を抑えることができます。個人的には、重要だと思う部分(たとえばオーブンは妥協したくないという思いなど)だけを新品にして、その他は中古品でというのが、自分のこだわりも入れつつ、予算を抑えられるのかなと思います。

新品

メリット・・・ほしいサイズが選べる、メーカー保証付き

デメリット・・中古に比べて金額が高い

中古品

メリット・・・金額が安い

デメリット・・人気の商品は手に入りにくい、年式が古いと若干故障しやすい

居酒屋開業で必要な厨房機器と予算

居酒屋に必要な厨房機器にはどんなものがあるのでしょうか?

居酒屋は料理(メニュー)の幅が広いので、メインにする料理や、予定している品数、どのくらいの人数に対応するのかなどで、選ぶべき機器はかなり変わります。しかし、基本的なところは、食材の保存、熱(調理)機器、洗い場、ドリンクに必要な機器をどう揃えるかということです。この分類で機器の選定を行っていきましょう。

・食材の保存=冷凍・冷蔵庫、冷凍ストッカー

・熱(調理)機器=コンロ、フライヤー、焼物器、オーブン、スチームコンベクションオーブン

・洗い場=食器洗浄機、シンク

・ドリンク=ショーケース、製氷機

その他、吊戸棚や作業台、炊飯器、保温ジャー、スープジャー、フードプロセッサーなども検討する必要はあるでしょう。

予算はどれくらい必要なのでしょうか?

上記に上げた機器をすべて購入する必要はありません。たとえばスチームコンベクションオーブンは、小さな店で従業員も少ないところでは必要ないかもしれません。食器洗浄機はいらないという場合もあるでしょう。新品で揃えるか、中古品で揃えるかでも予算は変わります。ですので、かなり幅広い予算感になりますが、目安としては100万~300万といったところでしょうか。

・新品で全部揃える   250万円~300万円

・新品と中古で揃える  200万円~250万円

・中古で全部揃える   100万円~200万円

予算を抑えるために、食器洗浄機やスチームコンベクションオーブンなどを断念するのも一つの考え方ですが、これらの機器には、作業の手間を軽減する役割もあります。仕込みや調理時間を短縮することで、電気代やガス代、人件費の削減にもつながります。メニューや席数、オペレーションといった広い視野を持って必要な機器を選定することが大切です。

中古厨房機器を購入するときの注意点

商品納期の確認

現在、コロナ禍の影響で厨房機器や家具、食器調理道具などの納期が遅れたり、時間がかかるケースが増えています。長期欠品で入荷未定といった商品も増えてきています。

必要な商品を決めたら、商品ごとに納期が間に合うように確認しながらすすめていく必要があります。

中古のリスクを理解する

中古品は新品と比べると、故障リスクが高いことを理解した上で購入を検討してください。弊社は新品・中古品共に、不具合が起こった際の保証をつけて販売しておりますが、ネットなどでは、保証がない中古品も多く出回っています。他社サイトを利用される場合は、保証期間を確認し、購入される商品が何年製の機器なのかチェックされてください。

配送の確認

厨房機器の設置をどうするのかを考えておくことも重要です。自分たちで設置するのか、別途費用は掛かりますが設置業者に依頼するのか、事前に決めて予算を見ておきましょう。

また、納める機器は問題なく店舗入口~厨房内に入るかなどの搬入経路のチェックも事前に行う必要があります。商品を持っていったが、搬入経路が狭くて入らないといったことが実際に起こることもありますので。

保健所に事前確認しよう

保健所の検査はこれで問題ないか? という質問をお客様からよくいただきます。

時間に余裕がある方は、図面を保健所に持っていき事前にチェックに行かれることをお薦めしています。工事完了後に保健所の方から指摘されると二度手間の工事が発生してしまうからです。事前に保健所に確認し、このように進めれば問題ありませんというお墨付きをもらった状態で工事に入ると安心です。

私たちは、保健所が定めたシンクの槽数、収納棚、設備工事(水・湯・グリストラップ、換気)、厨房入口扉、トイレなど、保健所の規定に沿ってご提案させていただいておりますので、不安があったらぜひご相談ください。