テイクアウト用弁当箱の選び方

コロナ禍でテイクアウトを始めた飲食店さんも多いですね。本日は、テイクアウトで使えるお弁当箱の選び方についてご紹介します。

お弁当箱をお選びいただくにあたり、どのようなお弁当箱があるのかをお知りいただくことが重要です。大きく分けてイートインとテイクアウトではお選びいただく商品が異なります。既に営業中のお客様には釈迦に説法ですがイートインでのご利用は多くありません。当然ですがお弁当は調理した場所と召し上がる場所が離れていますし、調理してから召し上がるまでの経過時間も考慮すべき要素です。この要素は食中毒など事業者にとって致命的なリスクとなります。この点につきましては厚生労働省のHPに詳しい掲載がございますのでご確認ください(HACCPで検索してください)

メニューから選ぶ

提供するメニューによってお選びいただくお弁当箱は様々です。液状のものがあれば漏れない蓋が必要になりますし、召し上がる前に電子レンジで加熱させることを前提とするならばレンチンに対応した商品をお選びください。過去には某コンビニエンスストアが発売したお弁当が思惑を外して売り上げを伸ばせなかったことが一部で話題になりました。原因はこのお弁当箱が家庭の電子レンジに入らない大きさだったのです。どれほど美味しくお値打ちでもユーザーの事情を考慮しなければなりません。

デザインで選ぶ

SNSが発達し普及した現在では見栄えも重要です。価格重視であればデザインに凝る必要はありませんが、他店との差別化を重要視しコンセプトなどお店の姿勢が明確であるならば軽視できる要素ではありません。昨今ではインスタ映えすることで新規のお客様を呼び込むケースを多く見かけます。お店のロゴなどがプリントされていればインスタでの広報にも役立ちます。

材質で選ぶ

材質を大きく分けると紙製とプラスチック製の2種です。それぞれに多くの種類があります。回収してご利用いただけるお弁当箱もありますが大半は使い捨てです。容器代を別料金として計上しない限り原価率に影響を与えますので安価なものに頼りがちです。もちろんコストを抑えることは大切です。それ故に各メーカーでは安価になるよう努力されています。ですが提供するメニューに悪影響があってはいけません。重複になりますがレンチン対応していない容器の提供が悪評の元になことも考えられます。材質を選ぶ際には一度ユーザー目線で考慮することも大切です。

容量で選ぶ

これは当たり前のことですがお料理が容器に入らなければ販売できません。これも某コンビニエンスストアの失敗例ですが容量が大きく見えるお弁当箱が底上げだったためSNS上で話題となり悪評が広まりました。見た目と内容量はユーザーから見て妥当でなければなりません。コスト上昇が叫ばれる昨今においては価格据え置きで質や内容量の低下などは一般消費者の注視するところです。この点にも留意しユーザーの悪評にならない工夫が求められます。

ここまでお弁当箱を選ぶ前提を述べてきました。しかし、日々営業され続ける事業者の方々にしてみれば当然のことかと思います。そこでお弁当箱選びに影響を与える社会情勢についてもお話しいたします。

アフターコロナのテイクアウト需要

多くの方がご存じの通りこの2年程度でテイクアウト需要が大きく伸びています。統計によって差はありますがコロナ(COVID-19)の世界的な流行前に比べ我が国ではテイクアウト需要が倍増しています。それに伴い競争も激化しこれまでのテイクアウト市場の様相も大きく変化しています。倍増した需要を満たす供給は既に成され地域によってはオーバーフローしています。大量に供給されるテイクアウトメニューはこれまでよりも早く陳腐化します。その中の一部が定番化しますが、定番化したメニューは競争にさらされ利益率の低い商品となるでしょう。テンポスバスターズにはそのような市場の様子が情報として多く入ってきます。「(家族の、そして料理人の)心が詰まった宝石箱」と表現されるほど、楽しみあふれる食事として歴史を刻んできたお弁当。これを提供するうえで必須のお弁当箱。このお弁当箱選びに我々の力をご利用いただければ幸いです。