飲食店の家具を揃える場合の注意点

飲食店の開業を考えているお客様に、椅子・テーブルはどうされるんですか? と聞くと、帰ってくる返答の代表的な例が、「ネットで安く出てるのがあるからそれを買うよ」「内装屋さんが選んでくれているから任してるよ」「居抜き品を使うよ」の3つ。

もちろん、開業には多くのお金が動きますので、少しでも開業資金を下げて、運転資金としてなるべく多く残しておきたい、というお気持ちはわかります。しかし、長い目で見たときに、果たして本当にお安くなっているのかを冷静に考えることも必要です。

ネットの安い商品はホントにお得?

私たちが実際対応したお客様にも、ネットで安い商品を買ったと言う方がいらっしゃいました。オープン後足を運ぶと、デザインがすごく良くて、いい感じのイスではあるんですが、よく見ると家庭用のイスだったんです。

家庭用のイスは業務用のイスと比べると、耐久性が悪く、使用頻度の多い飲食店では、すぐ壊れて買い直さないといけなくなるんです。実際、このお客様は1年もしない内に買い換えられていました。こうなるともったいないですよね。

業務用の商品は家庭用と比べると、断然耐久性がよく、使い方次第で5年持つものもあれば、10年間変えていないというお客様もいたりします。購入時の金額は高くても、長い目で見れば、業務用の方がお得と言えます。

テンポスなら、デザインに関しても、シンプルなものやカジュアルなもの、さまざまなタイプの商品を幅広く取り揃えていますので、お客様のお店にマッチする商品が必ず見つかると思います!

中古商品であれば4,000円~6,500円ぐらい、新品でも6,000円ぐらいからで取り揃えていますので、「お得」な業務用家具でご検討ください!

内装屋さんに任せるのは、楽だが無駄も多い

内装屋さんに任せるのは選ぶ手間が減って、楽に思われるかもしれませんが、その分、少し見積もりが高くなるのが普通です。

内装屋さんの多くは、家具屋さんを通して家具を仕入れていますので、家具屋さんの価格にいくらか上乗せした金額で見積もりを決めます。例えば、家具屋さんから、定価の55%で仕入れた商品は、60%以上の金額にして販売します。これは良心的なほうで、55%で仕入れたものを、80%や90%で販売することも当然あります。初めての開業の場合は、割引をありがたいと思ってしまい、実は高い買い物を喜んでしてしまうケースもありますので、相場の金額や見積もりの詳細をしっかり確認することを忘れずに。

テンポスでは、オリジナルブランドは、通常、定価の約40%(60%OFF)で販売しています。その他のブランド商品は、たとえばProceed(定価の55%)45%OFF、CRES(定価の55%)45%OFF、RESTAREA(定価の50%)50%OFF、MARUKATSU(定価の55%)45%OFF、QUON(定価の55%)45%OFFなどと、多くの商品を割引販売しています。(店舗や時期によって割引率は変動します)

有名どころのメーカーさんはすべて取り寄せられます! カタログも取り揃えていますので、見ながらじっくりと選べます。

内装屋さんに任せるのは、金額面ではデメリットが多くなります。ちょっと確認するだけでお安く揃えられるケースがありますので、ぜひ参考にしてみてください。

居抜き品を使う場合の注意点

開業にあたって、居抜きで残っている商品を使うのはすごくいいことだと思います。予算の節約に大きく貢献しますから。しかし、お店のコンセプトやイメージに、合っているのかという視点でも、今一度考えることもおすすめします。

椅子・テーブルは、お店の顔となる存在です。内装と合わせて、お店の雰囲気を決めるものでもありますので、慎重に選ばれることをおすすめします。お店の雰囲気が自分に合わない、好みではないと思われると、そのお客様がリピートすることはまずありません。

また、今は老若男女問わず、お客様が自身でSNSに投稿してお店を拡散させてくれる時代です。お料理はもちろんですが、写真に映る椅子・テーブルも、行ってみたいと思ってもらえるかどうかを決める重要な要素の一つです。ターゲットの客層に好まれる椅子・テーブルを選んでリピーターが増えるお店にしていきましょう!

居抜き品を使って、お安く開業しても、それがお店の評判を落としたり、イメージを悪くしてしまっては本末転倒です。残置物を新しい商品に変えることで、客数が伸びて単価が増えたと言う事例も少なからずあります。目先の事だけでなく、長い目でみて開業の準備をしていくことが、とても大切です。