飲食店の皆さん、Googleマイビジネス活用していますか?
「ピザ食べたい」とスマホに語りかければ、オススメの飲食店を表示してくれる便利な時代になりました。今、飲食店の販促活動で重視されているのが、「Googleマイビジネス」です。お店をオープンしたら、まずは「Googleマイビジネス」に登録しましょう。この記事では「Googleマイビジネス」の機能と上手な使い方をしている飲食店をご紹介します。
飲食店必須の集客「Googleマイビジネスとは?
「Googleマイビジネス」とは、スマホやパソコンで検索した時に、検索結果ページに表示されるGoogleマップに登録されている情報のことです。
写真は、「もつ焼き 池尻大橋」と検索した時に表示された検索結果です。ユーザーが飲食店をGoogleで検索した時に「Googleマイビジネス」の登録情報が表示されるので、その情報を見たユーザーを集客することができます。
ここで、重要になるのが登録内容です!
登録内容が充実しているほど、「あ、この店行ってみよう!」とユーザーの背中を押すことができます。具体的には、料理の写真や店内の写真をたくさん載せておく、メニューをを記載しておく、クーポンを掲載しておく、等の方法が挙げられます。
飲食店の「Googleマイビジネス」のポイント
- 料理の写真や店内の写真をたくさん載せておく
- メニューをを記載しておく
- クーポンを掲載しておく
「Googleマイビジネス」に登録できる内容は大きく次の4つです。
・店舗情報(住所・営業時間・定休日)
・最新情報(キャンペーンや新メニュー等、文字と写真を掲載できる)
・メニュー
・写真(料理・外観・店内・スタッフ写真など)
・クーポン情報
2020年春からは、コロナ下の中、飲食店を応援するために、「テイクアウト」「イートイン」などを表示する機能も追加されています。
Googleマイビジネスは「飲食店のマーケティング活動」である
「Googleマイビジネス」に飲食店の店舗情報を登録するだけで、お店を発見してもらい店に繋げる効果を見込めます。
しかし、ただ単に掲載しているだけではもったいないです。
「Googleマイビジネス」をさらに効果的に活用できる方法を考えていきましょう。
「Googleマイビジネス」は、無料で使えることから、たくさんの飲食店が登録しています。
では、ライバルがたくさんいる中で、自分のお店を選んでもらうためには、何をすればいいのでしょうか? そこでMEOです。
MEOとは?
MEOとは、Googleマップ内でのSEO対策のことです。
例えば、「もつ焼き 池尻大橋」と検索した時に、3件の飲食店が表示されたとします。3件以上は「すべて見る」というクリックしないと他の飲食店は表示されません。
そのため、その3件の中に、自分の店があれば、それだけたくさんの人にページを見てもらうことができます。反対に3件以内に表示されないと、見てもらえない確率が高いということです。
つまり、大切なのは、ユーザーが検索したときに、自分の店を3番以内に表示させることです。そのためには、「Googleマイビジネス」に登録している自分の店の情報は「ユーザーにとって有益ですよ」と、Googleのに伝える必要があります。
WEB集客で大事なのは何よりターゲットを決めること!
では、ここで一緒にMEO対策を考えていきましょう。
まず、初めに行うのは「ターゲットを決める」。
お店に来てもらいたいのは、ビジネスマン?それとも女性客、ファミリー客?
ターゲットを決めたら、そのターゲットになったつもりで、どんなキーワードで店を探すか想像してみてください。
もし自分がビジネスマンなら、お店を探すときにこんなことを思うでしょう。
・会社から近い場所がいい
・ビールが安い店がいい
・タバコが吸える店がいい
・料理は多少高くても美味しいものを食べたい
次は、上記の希望を持った人が、検索画面でどんなキーワードで検索するか考えます。
例えば、こんなキーワードです。
「池袋 大衆酒場」
「喫煙 居酒屋」
「居酒屋 安い」
そうなれば、「Googleマイビジネス」に登録するお店の紹介文には、上記のキーワードを必ずいれましょう。
料理の写真は、ビジネスマンが好みそうな料理写真を掲載し、喫煙ルームがあるなら、それもしっかりアピールしましょう。
さらに、数ある居酒屋から自分のお店を選んでもらうなら、クーポンに「ビール割引」などの情報を載せるといったことも有効です。
ポイントは、お客さんの気持ちになった上で、どんな情報があれば喜んでもらえるかを想像することです。それを「Googleマイビジネス」に追加するのです。
また、「最新情報」は、お店の新着情報をお知らせするブログとしても使えますので、積極的に活用していきましょう。
【事例】Googleマイビジネスを活用する飲食店紹介
【事例】ROBATA幸(西新宿)
株式会社絶好調が運営する繁盛店「ROBATA幸」のGoogleマイビジネスを紹介します。
「ROBATA幸」のGoogleマイビジネスは、「投稿機能」と「口コミ」を活用した顧客とのコミュニケーションに積極的に取り組んでいます。
現在(2021.3.28)時点の「口コミ」件数は160件。そして、この口コミに対して、できるだけ店舗から返信を行っているのです。
その返信内容もテンプレートではなく、随時内容を変えながら、お客様の意見に感謝や共感を示す内容となっています。
ネガティブなコメントに対しても、丁寧なお詫びと改善策について返信しているのも、会社の前向きな姿勢が伝わってきます。
ユーザーは新しいお店に行く時はとても慎重です。「口コミ」があることで、ユーザーは安心してお店を決定することができます。
また、「最新情報」は情報が古すぎると、来店の不安要素になりますので、例えば1週間に1回とか、1ヶ月に1回とか、定期的に情報を載せておきましょう。
「ROBATA幸」の「最新情報」にはスタッフの顔写真も積極的に投稿しているので、お店の雰囲気がよく伝わるのもいいですね。
【事例】スパイスカレー 虜(三軒茶屋)
低脂質で高たんぱく質なスパイスカレーを提供する「虜」は、グルメ媒体の広告出稿は行わず、InstagramとGoogleマイビジネスの無料集客ツールで、集客活動を続けてきました。
Googleマイビジネスでは、同業他社の表示回数が平均7,000回なのに対して、「虜」の表示回数は34,000回表示されるなど、高い露出を獲得しています。
オーナーさんに、高露出の理由を伺うと、「毎日投稿する」とのこと。
SNSやWEB集客は簡単に効果は上がらないけれども、投稿をサボらないこと、誰か一人でもいいから見てくれたらという思い出、コツコツ投稿を続けたそうです。
一方で、店頭では常連客を獲得するために、365日違う「日替わりカレー」を提供していました。前日にレシピを決め、当日試作しながら調理提供する。お客様を飽きさせない、驚かせる仕掛けをすることで、それ自体が「販促」となり、Googleマイビジネスへの「口コミ投稿」につながったといえます。
現在は、移転のため、お店は閉めてしまいましたが、次の店舗でもSNSも「Googleマイビジネス」も積極的に使っていきたいと話されていました。
まとめ
今回、ご紹介した飲食店2店舗とも、共通しているのは、「Googleマイビジネス」に、ただ単に店舗情報を掲載しているだけでなく、「口コミ」や「投稿機能」を使い、コツコツと集客に取り組んでいたことが挙げられます。
「継続する」って難しいからこそ、続けられる飲食店が最後には生き残るのかもしれません。何か始めようと思っている飲食店さんも、今一歩踏み出してみてはいかがでしょうか。