今、見直される蓋付食器|蓋物(ふたもの)の世界

「蓋物(ふたもの)」ってご存じですか?いわゆる蓋付食器のことを「蓋物」と呼びます。
現在、テイクアウト容器とはまた違った位置付けで「蓋物」があらためて注目を集め、需要が高くなってきています。蓋物食器は外気との接触を避け乾燥を防ぎ、保温性を高めたり、料理をウィルスなどから守ったり、蓋をあける楽しみを創出したりするなどの効果が期待できます。この蓋物をちょっとだけご紹介いたします!

これは定番!「煮物・蒸し料理用食器」(蓋向、円菓子碗、蒸し碗など)

昔ながらの「割烹料理」には欠かせないアイテムだったこれらの蓋物商品。新型コロナウィルスが出てくる前までは、製造元もこの商品を時代と共に減産の方向性でした。ところが「料理を護る」観点から煮物料理や蒸し料理に限らず、また和食・洋食など業態に関わらず最注目を浴びています。

意外に多い?「マグカップ」   

マグカップの蓋付もこれまではホテルなど一定の施設様でのご利用が大半を占めておりましたが、再び注目を集めています。蓋部分をトレーとして使用可能な商品が発売されるなど、用途にも広がりを見せています。

出前以外でも活躍!「どんぶり」

「どんぶりで蓋」となると「出前」を想像される方が多くいらっしゃると思います。その想像は間違いではなく、今も各地でそのはたらきを続けています。しかし「出前」とは別に「持ち帰り(テイクアウト)」という言葉が生まれ、プラスチックや樹脂製の製品に変わりつつあるところも存在します。しかし透明な蓋をあけるよりも、中身の見えない陶磁器製の方が蓋をあけるドキドキ感を楽しんでもらえると思うので、個人的におすすめです。

高級感あふれる「松花堂弁当箱」

松花堂弁当に関する製品もwithコロナ時代に突入し、再び需要が増している商品群のひとつです。根本的な「蓋をして提供する」という方法がこの時代に沿った提供方法の一つであり、規定のサイズが決まっているため、内部に収める食器たちもバリエーションが豊富で形や色を選べる幅が大きい事もメリットと考えられます。また先にも述べた通り規定のサイズが決まっており、このサイズが直径11.5cm前後という使い勝手の良いサイズ感でもある事から、弁当箱から出ても一つの食器として大きな役目を果たしてくれるのも嬉しいですね。

他にもたくさん「蓋物番外編」

他にも蓋付食器はたくさんあります。ちょっと前にはECサイトなどで「自家製プリン」や「○○卵を使った特製プリン」などにも使われた蓋付カメ(通称梅干しの入った瓶)や、グラタン皿やシチュー皿にも蓋付製品が見られます。食とは離れますが、蓋付珍味入れをアクセサリー入れにしてみたり、小さなアメやチョコレートなどを入れ販売している店舗もあり多様性が期待されます。

まとめ

「蓋をする」という言葉に注目してしまうと、あまり良いイメージにはならないという方もいらっしゃいますが、これを「蓋をあける」という言葉に置き換えますと、楽しみのある、期待の持てる、ドキドキ感のある言葉に変わっていくのではないでしょうか。蓋をあけるという行為は、「ワサビをする」「かき混ぜる」「かけ流す」「焼く」などお客様自身で行う体験型行為と同一と考えられます。「面倒」ではなく「おもてなし」を最大限表に出す日本の食文化に沿った「蓋物」、ぜひご使用されてみてはいかがでしょうか。テンポスバスターズ全店では各種蓋物(ふたもの)も取り扱っております!ご相談ください!