今回、お話をお聞きしたのは、札幌で長年すし屋さん経営されていたオーナー様です。以前の店が建物の経年劣化により解体が決定し、閉店。再度お店の準備をするまでは、全国の百貨店などの催事に出店していました。新店舗を構えた後も、催事には積極的に参加をしたいとのこと。
固定費はできるだけ安くしておきたい
店舗は構えたいが、催事へ参加すると店舗の営業日が少なくなる可能性があるため、家賃などの固定費はできるだけ安くしておきたい、と考えて物件探しが始まりました。
物件は、以前から付き合いのある不動産屋さんからの紹介。その物件のオーナー様とも知り合いで良い関係が築けていました。物件の申込みを行い、契約交渉の段階に入りましたが、オーナー様はこれまで家賃交渉をやったことがないとのこと。そこで、不動産業者経由で交渉を持ち掛けてもらうようテンポスから提案させて頂きました。その結果、約30万円の値引きが決まりました。よかったです。
物件の内見は2回行い、結果的に家賃交渉がうまくいった今の物件に決定したため、物件探しは4カ月ほどで終わることができました。
開業資金の内訳
お店はお寿司がメインの創作和食店です。繁華街の飲食ビル5階の居抜き物件で、広さは15坪のお店です。
不動産取得費は150万円、内装工事に80万、厨房機器50万、業務用椅子・テーブル25万で合計305万円。固定費を抑えたかったのと同じ理由で、厨房機器なども最低限にして初期投資もできるだけかけないようにしました。開業資金の総額は350万までと決めていたのですが、それをかなり下回る金額で開業することができました。すべて自己資金です。
スペシャルコンテンツ:開業資金、いくらかかった?
厨房のプロが導き出した代替案
厨房機器の選定は、家賃交渉の結果を待つ間に進めていきました。元はスナックだった物件なので、換気能力があまりよくない厨房でした。厨房機器、特に熱機器に関しては制限が出てきそうでした。冷機(冷蔵庫など)も奥行が薄いものでないとカウンター内に収めても人が移動しにくい。カウンター下にはシンクの排水があり設置環境にも難がありました。
そこで、テンポスは冷機のレックアジャスターの付け替えを提案。ガスコンロも3口希望でしたが、換気扇の下の有効空間が巾900㎜も取れないため、二口のガスレンジとIH調理機 or 電気フライヤーの提案をしました。メニューや調理方法、さらには今後の事業展開などの希望も伺った上での代替案でした。
ご相談の内容によっては、即、返答が難しいものがありましたが、できる限りの返答をさせて頂きました。お客様のお店が末永く繁盛されますこと、心より願っております。
記事を書いた人
飲食店開業のご相談は、お気軽にお問い合わせください!