お店で使用する食器を選ぶとき何を基にして選んでいますか?形?色?洗いやすさ、片づけやすさ?お店のジャンルにもよりますが、業務用食器には、色々工夫されていたり、表記の仕方も家庭用食器と違っている物があります。そこで、今回は、業務用食器(業務用和食器)を選ぶ時のポイントになる点をご紹介します。
業務用食器と家庭用食器の違い
■形
業務用食器は家庭用食器に比べ使用頻度が圧倒的に多いです。出来るだけ破損を少なくするために、素地を分厚くしたり、渕を丸くしたり、割れにくい素材の土を使用したり様々な工夫がされています。また、使用量も多いので収納がしやすいよう重なり易さも考えられた形になっています。
■色(釉薬)
食器に色付け加工をする際に用いるものを釉薬と言います。使用頻度の高い業務用食器には、汚れが付着しにくい釉薬が使われることが多いです。また、釉薬によって食器の強度が異なることがあります。どんなに鮮やかな色でも、強度面が劣る釉薬は業務用利用を考えると難しい面もあります。
■小物アイテム等
普段家庭ではほとんど使用することがない 汁次・辛子入れ・あら入れなども業務用食器として様々なものが揃います。
■リピート
家庭用食器は雑貨店や量販店で販売されていることが多いため、シーズン商品や企画商品など商品の入れ替えが早い場合もあります。そのため、時間が経過してからもう一度同じ商品を購入出来ないこともあります。業務用食器は必ず同一商品のリピートが可能という訳ではありませんが、リピート対応を前提とした販売方法を行っている場合が多いです。万が一、壊れてしまっても全て入れ替えせず安心ですね!
~業務用食器ならでは割れにくい厚口形状~
~業務用食器ならではのアイテム~
業務用和食器ならではのサイズ表記
■尺貫法
業務用食器カタログの商品名を見ると寸表記を見かけることがあります。1寸は約3.03cmなので、例えば4.0皿(4寸皿)は 約12cmサイズの皿となります。また、10.0皿(尺皿)は 約30cmサイズの皿となります。最近は、和食器も「cm」表記が増えてきましたが、覚えておいて損はないでしょう。
業務用和食器ならではのアイテム名
■毛料(もうりょう)、大平(おおひら)、中平(ちゅうひら)
毛料は茶漬け丼とも呼ばれ、直径14cm程度の小丼ぶりのことです。大平は、直径12.5cm程度の大きめのご飯茶碗です。中平は、11.5cm程度のご飯茶碗のです。メニューに合わせて選んでいきましょう。
■向付(むこうづけ)
江戸時代に使われるようになったと言われる言葉で、膳の右手前に汁、左手前に飯、その向こうに1菜。その向こう側に置くことから、この呼び名になった。向付は、中皿・中鉢など幅は広いですが、主に一人前のお造り(刺身)で使用されるような器を指すことが一般的です。こだわりの一品に、かっこいい向付を揃えましょう。
■小付(こづけ)
小鉢より一回り10cm程度の小さい鉢です。お通し、付き出しに使われることが多い器です。出番の多い器ですので、お値打ち品を多めに揃えても良いでしょう。
業務用食器の使用で気を付けること
①急激な温度変化
陶磁器製の食器は、急激な温度変化に弱いです。特に急冷却は避けた方が良いです。割れたりヒビが入ったり欠けたりする原因になるので、注意しましょう。
②金、銀、プラチナ加工の食器
金、銀、プラチナが装飾されている食器は、電子レンジの使用は避けた方が良いです。積み重ねる際に注意を払うことで、加工の劣化を軽減します。このような食器は高価格帯なので、少しでも長持ちする使い方をしましょう。
③シミや汚れの対応
汚れに強い業務用食器でも、頑固な汚れが付着してしまう事がなくはありません。湯呑の茶渋などは、どうしても避けられません。そんな時は、食器用漂白洗剤に浸して洗ってください。軽い茶渋やコーヒーなどのシミは、大さじ1杯ほどの塩で洗ってもきれいになります。
まとめ
実は、業務用食器と家庭用食器では明確な線引きはありません。しかし、業務用食器は飲食店での使用を前提とし様々な工夫がされています。雑貨屋さんで見つけた色鮮やかな食器やかわいい形の食器など、実は飲食店で使用すると、シミが付着したりすぐに割れたりトラブルになることも珍しくないので注意が必要です。業務用食器の世界はとても奥が深いです。業務用食器のことなら是非テンポスバスターズにご相談ください。
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