テンポスバスターズの業績、想定よりかなり速く回復する可能性

新型コロナウイルス感染症(以下、コロナ)の影響を受け、3月から売上が減少していたテンポスバスターズが、6月に入り売上高は前年比0.5%減まで回復しました。そのため、5月から止めていた本年度の給与改定も7月末から実施する予定です。

実績報告

1月2月3月4月5月6月
売上月次前年比   110.2% 106.6% 88.6% 67.5% 75.1% 94.9%
粗利月次前年比110.8%107.6%89.7%64.6%77.7%98.2%

※ホームページ「IR情報」に掲載
http://www.tenpos.co.jp/ir/library/index.html

コロナの影響により飲食店の新店オープンがストップする中、テンポスバスターズではアフターコロナを見据えて、①従業員教育、②売り場改装、③見込管理フォローに注力しました。

1日4時間のZOOM集中トレーニング

現在、テンポスバスターズでは社員を飲食店の経営をサポートする「ドクター」を育てるべく、社員193名は1人当たり週5時間、年間240時間のトレーニングを行っています。しかし緊急事態宣言期間中は飲食店の営業自粛により、店頭への来客数も減少することが予想されたため、その時間をトレーニングに充てることとしました。特にゴールデンウィーク期間中は、1人当たり1日4時間、週16時間のトレーニングを行う等、集中的にトレーニングを行いました。

売る側、買う側双方にメリットのある売り場づくり

これまで新品と中古は同じ商品でも売り場を分けて販売していましたが、同じ製品は新品と中古を並べて販売するために売場を大幅に改装致しました。これにより、お客様は新品と中古をその場で比較検討することができるようになり、一方で店舗にとっても販売の機会損失を減らし、客単価アップにつながる効果を見込んでいます。実験店舗の検証が終わり次第、全店の売り場改装にも順次取り組む考えです。

見込管理フォロー強化

コロナの影響で最も売上が下がった月は4月(前年比32.5%減)でしたが、客数は前年比12%減と、売上に対して客数の減少は大きくありませんでした。これはテイクアウトやデリバリー用品を求めて来店されるお客様が多かったためです。そのため、この期間も全店で見込管理フォローに積極的に取り組みました。これにより緊急事態宣言が解除されると、新店オープンのお客様の戻りに加えて、3月4月の見込案件の成約率が向上し、6月の売上高は前年比5.1%減まで回復することができました。

日頃から応援しているテンポスにしか出来ない、コロナに合わせたサービスの数々

コロナの影響により、テイクアウト・デリバリーを新たに開始する飲食店様が増加しました。そのため、店頭では「UberEATS」「menu」といったデリバリー代行サービスの紹介を積極的に展開しました。また集客にお困りの飲食店様向けに、近隣の飲食店様が合同で一枚のチラシを作成しFAXを使い企業にテイクアウトの広告を配信する「相乗り満席FAXサービス」を開始しました。これらは日頃から飲食店様の集客を応援しているテンポスだからこそ、地域のとりまとめ役として動きました。また、飲食店が店内に掲示できる感染症予防対策やテイクアウト、デリバリー開始を告知するポスターの無料提供を開始しました。なお、これらのサービスを迅速に開始できたのは、ドクターサービスの新規事業開発を行う株式会社テンポスフードプレイスとの共同の取り組みがあってのことです。

今後の見通し

5月までは業績の回復は秋頃を想定していましたが7月には売上粗利は前年比を超える見通しがついてきました。10月11月は年間の中でも売り上げの高い繁忙期となりますので、引き続き新店オープンのお客様の見込管理を徹底してまいります。

現在、テンポスに来店される新店オープンのお客様の客単価は平均26万円です。しかし本来であれば新店オープンに必要な厨房機器や店舗用品の総額は470万円ですから、まずは客単価を50万円に引き上げることを目標に、今後も新たな施策に取り組んでまいります。

株式会社テンポスバスターズ
営業本部長 遠山貴史
HP:https://tenposbusters.co.jp/
以上