中古厨房屋として創業してから20年

トップメッセージ

テンポスが平成9年に設立されて5年目で上場できた理由は、単にリサイクル屋として儲けられたからではありません。 リサイクル屋はそれまでもたくさんありましたし、厨房のリサイクル屋もありました。 では、何が違ったかと言うと、まず一つは厨房屋ではなく食器、調理道具、椅子、テーブルまで飲食店の開業に必要な物が、ワンストップで揃う店であったこと、もう一つはリサイクル屋ではなく中古品ではそろわない新品を安く売るというディスカウンターであったことです。

しかし、10年を過ぎた頃から、飲食業界では居ぬき物件での開業が増え始め、また、激安価格で中古厨房機器をインターネットで販売する競合店が現れるようになり、以前のように中古品を集めることが難しくなってきました。 そのため、テンポスオリジナル商品の開発に着手し始めたのもこの頃です。

また、その頃からテンポスバスターズは物件・内装会社をM&Aし、リサイクル業から飲食店経営の周辺業務へ進出していきます。 不動産情報の提供から内装工事、集客支援など、飲食店開業の川上から川下までサポートできる組織、人材育成に取り組んできました。 そして現在、厨房機器の物販だけでなく、飲食店の開業から運営までの支援に取り組んでいます。

中古厨房屋のテンポスから、「物販・情報・サービス業のテンポス」へ

今後、物販事業におきましては、「中古商品 物量2倍」をテーマに、買取強化策を実施してまいります。 特に売れ筋商品は、競合店に負けない高価買取を進め、また、レンタル事業ででた貸出期間終了後の中古品の再生・販売に力を入れていきます。 プライベートブランド商品につきましては、各カテゴリー製品ごとにアイテム数を増やし、プライベートブランドの売上構成比率20%以上を目指します。

不動産情報の提供や集客支援といった「情報とサービス事業」におきましては、より専門的に、お客様のステージに合わせた支援を行うべく、飲食店の予防医学の“ドクター”として活動してまいります。 一般的に、予防医学とは、食事の栄養管理や精神的なストレスを管理する事ですが、飲食店の予防医学とは、5年10年と経営が継続できるよう、顧客満足と効率的な経営という観点から、我々が“ドクター”として飲食店経営のサポートをしていくことです。

事業計画書の作成から資金調達、物件探しなどの開業を専門にサポートする「開業ドクター」、既存の飲食店経営者向けに、集客や人材教育、効率経営を専門に支援する「テンポドクター」、この2つを軸に、飲食店開業から運営までを包括的にサポートしてまいります。 さらに、5年後には、「WEB販促」「幹部社員教育」「商品開発」といった専門性を持たせた組織・人材を育成し、お客様一人ひとりのニーズに合わせた“フードビジネスプロデューサー”として、 飲食店の生存率5年45%の現状を、5年90%生存率アップを目指し、お客様と共に経営課題の解決に取り組んでまいります。

株式会社テンポスバスターズ
代表取締役社長 森下 篤史