チェックするべき視認性のポイントとは!?
2017年03月13日
前回は、商圏調査における人口統計調査や
動線調査について記事を書きましたが、
今回は、物件の立地についてです。
飲食店専門の不動産仲介を行う、
テンポスフィナンシャルトラストの北村さんに
お話を伺いました!
認知されやすい物件の立地とは?
どんなに人通りが多い場所でも、お店の存在に
気づいてもらえなければ、来店してくれません。
そのため、物件を借りる前に、その物件が
認知され易いかどうか(気づいてもらえるか)、
の認知性を調査する必要があります。
認知性は次の3つの要素によって決まります。
(1)視界性
視界に入り易いか否かが判断基準になります。
(2)視認性
視界性に加えて、認識し易いか否かが判断基準になります。
30m手前から物件が視界に入っていても、
周囲に派手な看板が多ければ、認識し辛い場合があります。
その場合、視界性は良いけど、視認性は難有り・・・と言えます。
(3)周知性
知名度の高さです。駅のホームから見えるマクドナルドの看板は
10人中10人が認知できても、無名のハンバーガーショップの
看板は1人も認知できない、という場合があるくらい、
周知性が大きく影響しています。
店舗の存在を認知してもらう為には、まず店舗が見えるという事が必要となります。
多くのお客様を集客しようとすれば、多くの方から見える状態にする必要があるのです。
視認性をチェックするポイント
物件の周りのTG(顧客誘導施設)及び主要動線からの
視認性をチェックすることが必要なりますが、
その際、周りの歩行者の歩くスピード及び歩く際の
視線の動きに合わせて、視界性及び視認性をチェックする
必要があります。
歩くスピードが速い場合や、人通りが多すぎる場合は、
左右の看板に目が行きにくい為、視認性が低下する場合があります。
歩くスピードや人通りの多さは、時間帯・曜日・天気・季節に
よっても変動いたしますので、普段から街を実際に歩いて、
チェックしておくことをお勧めいたします。
ロードサイド型物件の視認性のチェックポイント
実際に車を運転して、駐車場に入る十分手前の時点で、
店舗(看板)が視認し易いか否かをチェックするわけですが、
一般的に少なくとも100m手前から看板が認識できて、
駐車場の入口も運転者にとって認識し易いかどうかを
チェックする必要があります。
店舗の手前で道路が左カーブになっていたり、
他店の大型看板や街路樹で隠れていたり、
視認性を阻害する要素がある場合は、
1㎞手前に誘導看板を設置する等、それらをカバーする事が
できるかどうかを含めて調査が必要となります。
(競合店より手前に誘導看板を設置すると有効的です!)
ファザードのチェックポイント
間口の広さ・角地・天井高は、直接的に視認性に影響します。
ファサードが作れる面積が大きいほうが、
存在感を出しやすい為、視認性は良くなります。
ファサードが全面ガラスの場合、ガラス面への看板設置が
制限される場合が多いため、ガラス面の内側に
サインを設置したり、カッティングシートを
貼ったりするのが一般的ですが、日中、太陽光の
反射等で視認性が低下する場合があるので、
注意が必要です。
以上になります。
立地を見極める条件としては、①面(商圏)、②線(動線)、
③点(物件)を抑えておく必要があります。
どんな人が住んでいるの?駅からの人の流れは?お店は見えやすいかな?
それぞれをしっかりと調査し、後悔のない
物件選びをしていただければ幸いです。
首都圏で物件を探されている方は、
お近くのテンポスバスターズ店舗か、
テンポスフィナンシャルトラストまで
ご連絡ください。
まだ解約予告の出ていない、テンポス独自の
水面下の物件もご案内が可能です。
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テンポスフィナンシャルトラスト TEL:03-3525-4070 (北村)
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