新規開業への道~テーブル・椅子選び編~
お店の雰囲気を決める、家具選びはワクワクしますよね。
しかし、家具はお店の雰囲気だけでなく、
“居心地”の良さや“回転率”を左右する
大切な要素でもあります。
そこで、今回はテーブル・椅子選びのポイントについてです。
サイズ選びのポイント
売上目標や坪数から、必要な客席数を考える方も多いでしょう。
しかし、皿の大きさや、通路幅、お客様同士の
椅子と椅子の距離を考慮しながら、椅子・テーブルの
サイズを決めると良いです。
ドリンク中心のカフェ業態であれば、
幅450㎜×奥行500㎜のテーブルの
広さで充分かもしれません。
しかし、ドリンクの他に、ピザや
パスタを出すという場合は、500×500以上の
テーブルを選んだ方が良いですね。
また、フレンチやイタリアンでは、丸皿を多く
使うかと思います。丸皿の場合、角皿で
提供するよりも皿と皿の間に空間のロスが
出来てしまいます。
そのため、650×750㎜のゆったりとした
広さのテーブルを選ぶと良いでしょう。
↓↓↓↓角テーブルの業態別の目安のサイズ(2人席)
カフェ・・・500(幅)×500(奥行)~
居酒屋・・・600×650、600×700
レストラン・・・650×700、650×750
■椅子とテーブルの高さ
一般的に、各メーカーのテーブルの高さは
700~730㎜、椅子のシートハイ(*1)は
450㎜前後を取り揃えています。
そのため、椅子とテーブルの間の間隔は、
250~300㎜は確保されるようになっています。
しかし、650㎜の低めのテーブルや、
750㎜の高めのテーブルは、「食事がしづらい」
「狭くて足が組めない」という不満を感じる方もいます。
テーブルと椅子の高さのバランスを
きちんと確認しておきましょう。
*1:シートハイ・・・床から座面(座る部分)までの高さ
■回転率について
ゆっくりと食事を楽しんでもらいたい時は、
幅と奥行きが広いソファー椅子や肘突きの
椅子を選ぶと良いです。
反対に、パッと飲んで帰れるようなお店に
したい場合は、回転率を上げるために、
あえて椅子の座面にシート(クッション)を
張らないという手もあります。
■素材選びのポイント
飲食店でよく使われるテーブルの素材は、次の4つです。
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①メラミン化粧板、②天然木突板(ツキイタ)、③集成材、④人工大理石
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その中でも、メラミン化粧板は飲食店の70%が
導入していると言われています。
表面の強度が強いため、傷がつきにくく、耐水性、
耐熱性にも優れているからです。値段もお手頃です。
最近では、「指紋レスメラミン化粧板」が人気を
集めています。通常のメラミン化粧板の価格と
ほとんど変わらないのは嬉しいですね。
メラミン化粧板の次に、飲食店で多く使われて
いるのが、天然木突板(ツキイタ)です。
本物の木を薄くスライスして合板に貼り付けているため、
天然木の雰囲気がよく表現されています。
無印良品でよく聞く、「オーク」「ウォールナット」
という木材を使った、天然木突板(ツキイタ)は
指名買いされる程の人気の素材です。
≪テンポスオリジナル“節あり突板”販売スタート≫
業務用家具メーカーは多数の突板を扱って
はいますが、「節あり」は天然木のため、
大きさや位置が均一ではありません。
そのため、メーカーにとっては取扱いにくいため、
導入されていないケースがほとんどです。
ただ、実際に使用する飲食店オーナー様の中には
「節ありが好き」という方も多く、テンポスでは
あえて節ありの突板を採用することになりました。
ちなみに、オーク突板になります。
ブラウン・ナチュラルの2色展開、
サイズも10mm単位で指定可能です。
販売は2月中旬ごろを予定しております。
乞うご期待ください!
[飲食店繁盛研究所]