テンポスの働き方改革に取り組む人材事業部

前期、『テンポスグループMVP』に輝いた、人事人材事業部の部長、伊藤航太さんにこれまでの取り組みや今後の方針について伺いました。

社内報vol.5(2019.6)を見る▶

1000億企業を目指す上で人事が目指すこと

―テンポスホールディングス
人事部長 伊藤航太

今、テンポスグループは1000億企業を目指していますよね。その中で人事人材事業部がやるべきことは、国籍や老若男女に関わらず、いろんな人がいろんな働き方で活躍できる土台を作ることだと考えています。そこで、すぐにできること、中長期的に取り組んでいく事に分けて取り組んできました。 

昨年は、ZOOM研修や、チャットワーク、タッチオンによる勤怠管理、リモートワークや変形労働制を採用した勤務体系を新しくスタートしました。ZOOMやチャットワークを使い始めて「便利になったな~」と思ってくれている方もいれば、一方で店長やエリアマネージャーと直接顔を合わせて話をする機会が減ってしまったと感じている方も多いのではないでしょうか。会社の理念や、自分の熱量を伝えるにはやはり直接顔を合わせる場が必要ですよね。芋煮会はそんな場の一つとして活用できるようにスタートした制度です。人事制度を作る際は、メリットだけでなく、デメリットは何かを考え、デメリットをフォローするために必要なことは何かを考えながら仕事に取り組んでいます。
本当は、託児所を新設したり、フレックス制を導入するなど、他社が実施しているような制度も取り入れていきたいのですが、他社とテンポスでは大切にしていることや考え方が違うため、自社にフィットする形で制度を取り入れる難しさを感じています。しかし、これから2~3年はテストを繰り返しながら種を巻く時期だと考え、企業体が大きくなる前に、どんな形の人事制度がテンポスで働く皆さんにとって最も良い形かを突き詰めていきたいです。

誰でもチャレンジできるという平等があるゆえに不平等になっていた

テンポスには、「自分の人生は自分で決める」の考えのもと、「役職者立候補制度」」「パート店長制度」「フリーエージェント・ドラフト制度」等の制度を設けています。しかし、誰でも平等に挑戦できるという環境はあっても、家庭の事情でチャレンジを諦めてしまう、そんな方も過去に多くいらっしゃいました。
例えば、「パート店長制度」は、時間外のクレーム対応や会議に関してはエリアマネージャーがフォローするといった体制をとっていましたが、その仕組みは万全ではありません。今後は、会社全体でパート店長をサポート出来るような仕組みに作り直していく必要があります。
 また、「60歳になって今までと同じように「販売員」として働くには体力的に難しい。」「会社に求めていることは安心して長く働けること。」そんな働き方を希望する人には、会社としてどんな働き方を提示できるのか、今、「パラダイス制度」仕組みそのものを見直しているところです。
 大事なことは、制度の価値を最大化していくことです。どの制度も2~3年たてば陳腐化してしまいますが、何のための制度か、どうすればもっとテンポスで働く皆さんにとって価値のあるものになるのか、手を変え品を変え、活性化できるように取り組んでいきたいです。